クルーズ客船の揺れと船酔い対策:船の大きさで揺れは違う?

クルーズ客船の揺れは「船の大きさ」で決まる?
クルーズ船の旅を検討する際、「船酔いしないか心配」という方は多いのではないでしょうか。実は、どの船でも揺れが同じというわけではありません。クルーズ客船の揺れ具合は、「船の大きさ」に大きく左右されます。
クルーズ客船のサイズは、1万トン程度の比較的小ぶりなものから、20万トンを超える巨大なものまで多岐にわたります。特に揺れは、船のサイズが「大きければ大きいほど有利」と言えます。例えば、極端な例ですが、小型の釣り船やボートが、少しの波でグラグラ揺れているのはその小ささから仕方ないことだと言えます。乗ったことのある方も多いので、なんとなく想像しやすいと思います。流石にスワンボートで海にでようと思わないのは、小型は揺れが大きいというのも関係しているかもしれません!?
大きな船(10万トン程度〜)の揺れの特徴
10万トンを超えるような大型客船は、その巨大な重量と体積から、波の影響を受けにくくなっています。また、現代の大型クルーズ船には「フィン・スタビライザー」と呼ばれる横揺れ防止装置が搭載されていることが多く、航行中の揺れを最小限に抑えるよう設計されています。スタビライザーは2万トン程度の小型のクルーズ客船にもついていますが、メガシップの揺れと小型客船の揺れは全く度合いが違います。
メガシップの場合は、天候が荒れない限り大きな揺れは心配ありません。船内にいると動いていることすら忘れてしまうこともあるくらいです。それでも揺れが心配という方は、台風シーズンの7〜10月を避け、また出来る事なら冬よりも夏の方が海が安定するので、穏やかな5月〜6月に乗船するのが最も揺れないクルーズライフを楽しめます。
小さな船(1万トン〜3万程度)の揺れの特徴
一方、1万トン〜3万トン程度の比較的小さな客船は、大型船に比べると波や風の影響をダイレクトに受けやすくなります。海象によりますが、波が2m程度の際にはしっかりと揺れを感じることになります。その他にも風の強さや、波を受けているのが船体の後方なのか前方なのか横からなのか、など波の角度も影響します。特に横波を受けて航行する場合は、それなりな揺れが続くことが予想されます。
しかし、小型船には「大型船が入れない小さな港や秘境に寄港できる」という独自の魅力があります。小さな船を選ぶ場合は、「揺れないこと」を期待するのではなく、「揺れても酔わないように対策する」ことが快適な旅のポイントとなります。

小さな船は・・・揺れても思ったより大丈夫?!
クルーズに興味はあるけど船酔いが心配・・・というのはよく聞くご意見です。私も様々なお客様(や時には船上で働くクルーからもw)から、心配の声を伺ってきました。確かに本当に少しの揺れも無理という方は、動けなくなる方もいらっしゃいますが、だいたいは慣れたり、思ったより平気だったり、中にはボートの揺れは本当にだめだけど、客船の揺れは大丈夫という方もいらっしゃいます。おそらくこれはゆらゆらの周期の問題だと思います。
クルーズ旅行を快適に!効果的な船酔い対策
せっかくのクルーズ旅行を楽しむために、船酔いを未然に防ぐ、あるいは症状を軽くするための具体的な対策をご紹介します。やっぱり大切なのは乗船前から如何にイメージして、ちゃんと酔い止め薬を用意したり、直前から薬を飲んだり出来るかにかかっています。
乗船前の準備と心構え
- 酔い止め薬の準備: 最も確実な対策です。普段船酔いしない方でも、念のため持参することをおすすめします。乗船前や、揺れが予想される海域に入る前に服用すると効果的です。何なら乗船前に飲んだ方が聞きやすくなります。
- 酔い止め薬は「アネロン」が最強説: 酔い止めは普段の生活で飲まないからどの薬が良いのか分からない・・・という方も多いのでは?漁師も酔わせない!(漁師でも船酔いする人意外といるんです笑)というアネロンという酔い止めがあります。やや高額ですが、市販薬の中ではとても強力なので本当に心配な方にはお薦めです。
- 十分な睡眠と体調管理: 睡眠不足や疲労が溜まっていると、自律神経が乱れて船酔いしやすくなります。乗船前からしっかりと睡眠をとり、万全の体調で臨みましょう。
- 船室(キャビン)の選び方: 船の揺れは、高い階層や船の前後(船首・船尾)ほど大きくなります。揺れに弱い方は、船の重心に近い「低層階の中央付近」の部屋を選ぶと比較的安心です。
船内での過ごし方の工夫
- 遠くの景色を眺める: 揺れを感じたら、デッキに出て遠くの水平線や景色を眺めましょう。視覚情報と三半規管の感覚のズレを修正することで、酔いが和らぎます。
- 空腹と満腹を避ける: 極度の空腹や、食べすぎた状態は船酔いを誘発しやすくなります。消化の良いものを適量食べるように心がけ、アルコールや脂っこい食事は控えめにしましょう。
- 風通しの良い場所で休む: 船内のこもった空気は気分を悪くする原因になります。新鮮な空気を取り入れられるデッキや、換気の良い場所でリラックスして過ごすことが大切です。

クルーズ旅行を快適に!効果的な船酔い対策
クルーズ船の大きさによる揺れの違いや対策が何となく伝わりました?もし不安だったら一度大きめの船に乗ってみるのも良いかもしれませんね!あとは、くれぐれも船酔いが心配なのに、「乗船したことないけど、いきなり3ヶ月のロングクルーズに挑戦!」なんて無理はされないように。実際にお客様でいらっしゃったので・・・。そのお客様の場合は、ご主人に強く勧められて、説得されて挑戦したそうですが・・・。ご自身の体質や旅の目的に合った船を選び、素晴らしいクルーズの旅をお楽しみくださいね!