【完全保存版】これを知ればクルーズ通!「クルーズ専門用語」大辞典

実は、クルーズの世界には特有の「専門用語」が沢山あるのをご存知ですか? ほんの少し用語を知っておくだけで、船内の案内図がすんなり読めるようになったり、広い船内で迷うことなく、クルーとの会話も弾むようになるかも? 今回は、クルーズの日立ポートのスタッフに聞いてまわって、クルーズ専門用語をまとめてみましたので、その中から特に知っておくだけで船旅のクオリティーが上がりそうな専門用語を厳選してご紹介しようと思います。

目次リスト Outline

【位置・基本編】もう船内で迷わない!「船体・方角・階層」の用語

船首(Bow:バウ / Stem:ステム)/ 船尾(Aft:アフト / Stern:スターン)
▶会話の中での便利度:★☆☆

船の進行方向の前方が「船首」(バウ)、後方が「船尾」(アフト)です。船内図や案内板で現在地を確認する際の大切な基準になります。特に船尾から眺める、海に長く伸びる白い航跡は、クルーズならではの絶景スポット。

左舷(Port side:ポートサイド)/ 右舷(Starboard side:スターボードサイド)
▶会話の中での便利度:★★★

船首に向かって左側が左舷(ポートサイド)、右側が右舷(スターボードサイド)です。これは結構使われる言葉で、フィリピンクルーの方々とも今ポートサイド?などと会話することもしばしば。昔の船が右側に舵(ステアリング・ボード)を持っていた歴史に由来しています。客室の位置や、寄港地での景色の見え方を確認する際に必ず使われる必須用語です。飛行機も左側がポートと着く習慣も船の習慣が由来です、もちろん空港が空の港というのも同じなので、昔船がとても重要だったのが良く伝わる例だと思います。

ミッドシップ(Midship:船体中央)/ アウトボード(Outboard:船外側)
▶会話の中での便利度:★★☆

船の前後の中心付近をミッドシップと呼びます。以前にっぽん丸の中央部のバーの名前がミッドシップバーだったのはそのためか!と思い出しますね。中央は、船の重心に近いため、波による揺れが相当少なく、船酔いが心配な方におすすめのエリア。ただ最も揺れが少ないのは、中央よりやや後方の場所になります。一方、アウトボードは海に面した外側のことで、開放的な海の景色を楽しみたい方に人気の配置となります。なお、お部屋の分類としては、外側のお部屋はアウトサイドと呼ばれます。

デッキ(Deck:階層)/ トップデッキ(最上階)/ ロワーデッキ(下層階)
▶会話の中での便利度:★★☆

船では「階」の代わりに「デッキ」を使います。例えば、5階は「デッキ5」。最上階のトップデッキにはプールや展望ラウンジなどがあり、リゾート感満載です。下層階のロワーデッキは揺れに強いため、医療室や乗降口などが配置されることが多いです。海外客船はじめ、デッキには結構名前がついていて、デッキ5=アロハとかちょっとイメージつきにくいかもしれませんが、「今アロハデッキにいます」という会話もあったりします。これは船によってちょっと異なるので、リピーターの方向けの知識かもしれません。

総トン数(Gross Tonnage)/ 全長(LOA)/ 全幅(Beam)
▶会話の中での便利度:★★★

客船の大きさは、重さではなく内部の容積を表す「総トン数」で比較します。10万トンを超えればメガシップに分類されます。とりあえず船体の大きさを比較する時には総トン数。さらにそこからどれくらいサービスが充実しているかの数値(サービスレシオ)などを割り出すのにも使うので、度々総トン数は話題にでてきます。参考までに全長と全幅も。全長(LOA)は船の長さ、全幅(ビーム)は横幅を指し、これらによって寄港できる港や通過できる運河が決まります。

キール(Keel:竜骨)/ エアドラフト(Air Draft:水面からの高さ)
▶会話の中での便利度:★☆☆

キールは船の底を前後に貫く骨組みで、人間でいう背骨にあたります。クルーズで気にすることはありませんが、小型船舶においてはとても重要な要素になります。また、エアドラフトは水面から船の最上部までの高さのこと。橋の下をくぐる際、このエアドラフトが橋の桁下高より低くなければ通過できないため、航路を決める上で極めて重要な数値です。

【船体・メカニズム編】プロ並みに詳しくなる「船の構造と運航設備」のリアル用語

フィンスタビライザー(Fin Stabilizer:横揺れ防止装置)
▶会話の中での便利度:★★☆

船の横下部に取り付けられた、飛行機の羽のような横揺れを抑える装置です。ペンギンの羽根みたいな雰囲気のウィングで横揺れを防止します。仕組みとしては、波を感知して自動で角度を調整し、船の揺れを軽減しているそうです。時々話題にもでたり言葉をきく機会もあるので覚えておいて損はありません。

スラスター(Thruster)
▶会話の中での便利度:★★☆

港への入港の際に使われます。メインエンジンではなく船首側についた小型エンジンで回頭(船首の方向転換)に使います。結構デッキで会話にでることがあります。これがあることで、大きな客船でも斜め方向、場合によってはメインエンジンの向きを変えられるポッドタイプのエンジンの場合は、真横方向へも移動できることもあります。その場合は、狭い港でもタグボートの助けを借りずにスムーズかつ安全に離着岸を行うことが可能となります。

ポッド型推進機(pod:360度回転式推進器)
▶会話の中での便利度:★☆☆

スクリューとモーターが一体化し、船底で360度回転する最新の推進装置です。従来の固定式スクリューと舵の組み合わせに比べ、圧倒的に小回りが利き、燃費も向上します。振動や騒音も少ないため、より快適で環境に優しい船旅を実現しています。わりと最新の船体についているもので、15年以上の船齢のものはあまり見られません。

喫水・ドラフト(Draft)
▶会話の中での便利度:★☆☆

意識することはありませんが、入港出港の時などは知っていると少しワクワクする気がします。水面から船の最下部(船底)までの垂直の深さを指し、荷物や燃料の量によって喫水は変化します。港の水深がこの喫水より浅いと船が海底に乗り上げてしまうため、寄港地や航路の安全基準となる非常に重要な数値です。そしてもうひとつ重要なポイントは、干満の差を意識することです。満潮の時に計算するのではなく、干潮の時に喫水を計算しなくては万が一の自体になってしまいます。

ファンネル(Funnel:煙突)/ スカイウォーカー(Skywalker:展望ラウンジ等)
▶会話の中での便利度:★★★

ファンネルはエンジンの排気を行う煙突で、船会社ごとのロゴや色があしらわれたシンボルマークになっています。ファンネルのことを煙突!と言うより、やはりファンネルと言っている方がクルーズらしさが上がると思います。参考までにスカイウォーカーは一部の客船にある、海にせり出した空中展望ラウンジなどを示す言葉。どちらも船の外観を特徴づけるデザインです。

ライフボート(Lifeboat:救命艇)/ テンダーボート(Tender Boat:連絡船)
▶会話の中での便利度:★★★

ライフボートは緊急時の脱出用ボートで、乗客乗員全員分以上が必ず搭載されています。一方テンダーボートは、港が浅く大型客船が岸壁に着岸できない際、沖合から陸地まで乗客を運ぶ連絡船のこと。日本国内のクルーズでは通船としてもよく使われています。こちらにもライフボートが兼用されることも多いです。

アンカー(Anchor:錨)/ ウインチ(Winch:巻き上げ機)
▶会話の中での便利度:★★★

アンカーは海底に沈めて船を固定する大きな錨(いかり)のこと。沖合に留まる際に使用します。ウインチは、重いアンカーや船を岸壁に繋ぐ太いロープを巻き上げるための強力な機械設備で、出入港時にダイナミックに稼働する様子が見られます。

【役職・組織編】船を動かすプロフェッショナルたち「船内スタッフ」の用語

キャプテン(Captain:船長)
▶会話の中での便利度:★★★

安全航行から船内サービスまで、船のすべてを統括する最高責任者です。4本線の肩章がトレードマーク。ウェルカムパーティーで挨拶に立つ姿は基本的にスマートで、乗客からの記念撮影にも笑顔で応じてくれる、船の絶対的な顔でもあります。

スタッフキャプテン(Staff Captain:副船長)/ チーフオフィサー(一等航海士)
▶会話の中での便利度:★★★

キャプテンを補佐し、主に甲板部(操船や船体保守)を取り仕切るナンバー2がスタッフキャプテン。さらにその下で、日々の航海当直や安全管理の実務リーダーとして働くのがチーフオフィサー。乗客の命を守る、縁の下の力持ちです。

ホテルディレクター(Hotel Director)/ ゼネラルマネージャー(General Manager)
▶会話の中での便利度:★★★

客室、食事、エンタメなど、乗客の生活に関わるすべてのサービス部門を束ねる総責任者。海に浮かぶ大きなホテルの総支配人であり、沢山のスタッフを指揮して、乗客が快適で優雅な滞在を満喫できるよう、おもてなしを追求しています。

クルーズディレクター(Cruise Director)
▶会話の中での便利度:★★★

ショーの司会から日々のイベント企画まで、船内のエンターテインメント全般を取り仕切る盛り上げ役です。十人十色とは思いますが、外国船では陽気なタイプ、日本船では静かでもカリスマ性があったり全体が見えるタイプなどの方がなる印象です。毎日の船内新聞のプログラムを通じて、お客様に「今日は何をして楽しもうかな」というワクワク感を提供してくれます。

エグゼクティブシェフ(Executive Chef:総料理長)
▶会話の中での便利度:★★★

船内にある複数のレストランやカフェ、ルームサービスなど、すべての食事の質と味を管理する総料理長。何百人〜何千人分もの料理を毎食高いクオリティで提供します。厨房(ギャレー)で多国籍なシェフたちを束ねる料理部門の責任者です。

レストランマネージャー(Restaurant Manager)/ メートル・ディー(Maitre d’)
▶会話の中での便利度:★★★

メインダイニングのサービス全体を統括する責任者です。フランス語で「メートル・(ドテル)ディー」とも呼ばれます。プレミアムクラスの外国客船などではメートルディーが一般的かもしれません。座席の割り当てやウェイターへの指示を行い、乗客一人ひとりの好みやアレルギーを把握して、スムーズで心地よいディナータイムを演出します。勝手に個人的な印象ですが、良い人が多い気がします。

チーフハウスキーパー(Chief Housekeeper)
▶会話の中での便利度:★★★

数百から時に数千もの客室の清掃やベッドメイクを担当する「キャビン・スチュワート」たちをまとめるリーダー。見えないところで常に清潔で快適な空間を維持し、タオルアートで乗客を喜ばせるなど、客室での心地よい滞在を支える裏方のプロです。ハウスキーピングのチームを通称HKとも呼んだりします。

クルーズコンシェルジュ(Concierge)/ ゲストリレーションズマネージャー
▶会話の中での便利度:★★★

フロントデスク(レセプション)の責任者や、お客様の要望にきめ細かく応える専門スタッフ、また次回のクルーズの予約などを行う部署なこともあります。特別なレストランの予約や記念日のサプライズ手配など、乗客のあらゆる「困った」や「こうしたい」を解決に導く相談役な存在?

ツアーディレクター・ショアエクスカーションマネージャー(Shore Excursion Manager)
▶会話の中での便利度:★★★

各寄港地でのオプショナルツアー(ショアエクスカーション)を企画・管理する責任者です。現地の観光スポットや移動手段に精通してる方が一般的になる。乗客の体力や興味に合わせた最適なツアーを提案してくれたり、寄港地での思い出作りをサポートしてくれます。

【客室・施設編】お部屋選びからパブリックススペースまでの用語

キャビン(Cabin)/ ステートルーム(Stateroom)
▶会話の中での便利度:★★★

船の客室は「キャビン」または「ステートルーム」と呼ばれます。ステートルームはお部屋のことだけでなく、スイートルームに対して、一般客室という意味合いもあります。また、このお部屋こそが、単なる寝室ではなく、大海原を移動しながらくつろげるプライベート空間です。担当の客室係が1日1回清掃に入り、ホテル以上に快適で特別感のある滞在を約束してくれます。

インサイド(内側)/ アウトサイド(海側窓付)/ バルコニー/ スイート
▶会話の中での便利度:★★★

窓がなくリーズナブルな「インサイド」、開閉不可の窓がある「アウトサイド」、潮風を感じられる一番人気の「バルコニー」、そして広々とした至れり尽くせりの「スイート」。予算や過ごし方に合わせて選べる4つの基本ランクです。

コネクティングルーム(Connecting Room)
▶会話の中での便利度:★★☆

初めて知った時にはそんな部屋あるの?!と驚いたタイプの客室。隣り合う2つの客室が、内側のドアで直接行き来できるタイプのお部屋です。廊下に出る必要がないため、三世代での家族旅行やグループ旅行に人気。プライベート空間を保ちつつ、いつでも顔を合わせられるため、一体感のある船旅を楽しめます。が、本来のコネクティングの目的は、超富裕層の部屋の隣りにお手伝いさんやメイドを置いておくためだそう。コネクト出来る部屋タイプが必ずしも同じではないのはそのためだそう。日本ではあまり一般的ではない使われ方かもしれませんね。

アトリウム(Atrium)/ ピアッツァ(Piazza)
▶会話の中での便利度:★★☆

乗船して最初に足を踏み入れる、3〜4階吹き抜けの豪華なエントランスホールです。きらびやかなシャンデリアや生演奏が響き渡り、非日常感に圧倒されます。イタリア語で広場を意味する「ピアッツァ」と呼ぶ船もあり、乗客が集う華やかな中心地です。だいたい外国客船でしか言わない呼び名かもしれません。日本船ではエントランスホールと言われることの方が多いかも。

リドデッキ(Lido Deck)/ ソラリウム(Solarium)
▶会話の中での便利度:★★★

リドデッキは、主に屋外プールやビュッフェレストランが集まる開放的な最上階エリアです。イタリア語で「ビーチ」を意味します。良くブッフェなどが食べられるところをリドテラスというのもこの意味から来ています。飛鳥やにっぽん丸でもリドテラスがありました。ソラリウムはガラス屋根に覆われた大人専用の屋内プールエリアで、天候を問わず静かにリラックスできる空間です。

ギャレー(Galley:厨房)
▶会話の中での便利度:★★★

ギャレーは、1日数百〜時に数万食を作る厨房施設です。通常は立ち入り禁止ですが、バックステージツアーに参加すると、この特別な裏側を見学できる貴重な体験ができます。

ブリッジ(Bridge:船橋)
▶会話の中での便利度:★★★

ブリッジは船を操縦する中枢の操舵室で、最前方の見晴らしの良い場所にあります。意外と読み方が分からないのが日本語名。操舵室と言えば分かり易いものの、船橋(ふなばし)と書いて、センキョウと呼ぶ人もいます。これも船の人感がありますね。

ザ・ヘブン(The Haven)/ ヨットクラブ(Yacht Club)など
▶会話の中での便利度:★★★

大型客船の一部を仕切り、スイート客など専用の鍵を持つ方だけが利用できるVIPエリア。「船の中にある特別な船」と呼ばれ、専用プールやレストラン、専属バトラーが付き、メガシップにいながら小型高級船のような究極のプライベート空間を味わうことができます。どちらも船社がつけている固有名詞です。

【食事・サービス編】スマートに振る舞うための「レストラン・マナー」の用語

メインシーティング(Main Seating)/ セカンドシーティング(Second Seating)
▶会話の中での便利度:★☆☆

メインダイニングでの夕食が2回制の場合、1回目の早い時間(17時半頃〜・一回食)をメインシーティング、2回目の遅い時間(19時半頃〜・二回食)をセカンドシーティングと呼びます。旅行のペースに合わせて、予約時にどちらか希望の時間を指定します。

マイタイム・ダイニング(My Time Dining)/ オープンシーティング(Open Seating)
▶会話の中での便利度:★☆☆

固定の夕食時間や指定席を設けず、営業時間内なら好きな時間に好きなテーブルで食事ができるシステム。その日の気分や寄港地でのスケジュールに合わせてディナーを楽しめるため、近年多くのクルーズラインで導入されている人気のスタイルです。フリーシーティングシステムと言ったりもします。

スペシャリティ・レストラン(Specialty Restaurant)
▶会話の中での便利度:★★☆

クルーズ代金に含まれるメインダイニングとは別に、席料(カバーチャージ)やアラカルト料金を支払って利用する特別レストランです。有名シェフ監修のフレンチや本格ステーキハウスなど、記念日やワンランク上の美食を堪能したい夜に最適です。日本船ではあまり言われませんが、最近は三井オーシャンフジなどにスペシャリティレストラン北斎などもでてきました。もっともフジは日本船ではなく外国船だからこその呼び名かもしれません。

ドレスコード(Dress Code)/ ガラ・ナイト(Gala Night:フォーマルナイト)
▶会話の中での便利度:★★☆

夕方以降の船内での服装規定です。普段着に近い「カジュアル」のほか、非日常を満喫できる「フォーマル(ガラ・ナイト)」があります。ドレスやタキシードでお洒落をしてディナーを味わい、プロカメラマンに記念撮影をしてもらう特別な夜といったところでしょうか。

ルームサービス(Room Service)/ イン・ルーム・ダイニング
▶会話の中での便利度:★★★

客室まで食事や飲み物を運んでくれるサービスです。朝、バルコニーで海を眺めながらコーヒーとクロワッサンを楽しんだり、小腹が空いた深夜に軽食を頼んだりと、人目を気にせずプライベート空間でリラックスしながら食事ができる最高の贅沢です。

【航海・運航編】旅のスケジュールを把握する「運航・環境」の用語

ポート・オブ・コール(Port of Call:寄港地)/ アット・シー・デイ(At Sea Day:終日航海日)
▶会話の中での便利度:★★☆

一般的にただ「寄港地」と言います。ポート・オブ・コールは船が立ち寄る寄港地のことの外国語版。一方、どこにも寄港せず1日中海を走る日がアット・シー・デイで、普通は航海日と呼びます。

接岸(Docking:着岸)/ 通船上陸(Tender Operation)
▶会話の中での便利度:★★★

接岸は、船が直接岸壁に横付けされ、タラップを渡りスムーズに下船できる状態のことです。テンダーオペレーションは、港が浅く沖合に停泊する際、小型ボートに乗り換えて陸へ向かう運航方式のこと。上陸で言えば通船上陸とよく言われます。波風を感じながらちょっとした冒険気分を味わえるのが良いかも?

バース(Berth:岸壁)/ アンカー(Anchorage:錨地)
▶会話の中での便利度:★★☆

バースは、乗客の乗り降りや荷物の積み下ろしを行うための港の岸壁や係留施設を指します。一方アンカー(アンカレッジ)は、港湾内で船が安全に錨を下ろして停泊できる沖合の水域のこと。クルーズの旅程表で、船がどう停まるかを確認する際の目印になります。ちなみにアンカレッジは、クルーズで人気のアラスカの寄港地にも「アンカレッジ港」という港が存在していて、フィヨルドの奥にある素晴らしく心地良い港です。

マスタードリル(Muster Drill:避難訓練)/ 緊急集合場所(Muster Station)
▶会話の中での便利度:★★★

出港前に行われる、乗客全員に参加義務がある避難訓練がマスタードリルです。緊急時の集合場所である「マスターステーション」は客室のドア裏やクルーズカードにアルファベットなどで記載されています。命を守るための重要なイベントです。

パイロット(Pilot:水先案内人)/ タグボート(Tugboat:曳船)
▶会話の中での便利度:★★★

パイロットは、地形や潮流が複雑な港に船を安全に導く地元の水先案内人です。入出港時のみ小舟から客船に乗り込んできます。タグボートは、クルーズ客船をロープで引っ張ったり押したりして、狭い港での方向転換や離着岸を力強くアシストする小型船です。

セイルアウェイ(Sail Away)/ セイルアウェイパーティー
▶会話の中での便利度:★★★

普通に出港のことです。ただ格好よく言うなら、船が港を離れて大海原へ出発することを「セイルアウェイ」と呼びます。出港時にはオープンデッキで盛大なパーティーが開かれ、生バンドの演奏やカクテルと共に、遠ざかる陸地に手を振ります。クルーズの幕開けを祝う、外航の時などになかなか高揚感のある瞬間です。外国船ではだいたいずっと躍っているイメージですね。一方の日本船ではハウスバンドの演奏と手を振るのが一般的です。

【予約・手続き編】お財布事情からお得なテクニックまでの用語

クルーズカード(Cruise Card)/ ウェアラブル端末
▶会話の中での便利度:★★★

ルームキー、身分証明、そして船内でのクレジットカード代わりとなるカード。乗船証ともよく言われます。乗船時に発行され、これ1枚で買い物やドリンクの支払いまで全て完結します。最近は腕に巻くスマートバンド型のウェアラブル端末やメダリオンといったメダル型を導入する客船も増えています。

オンボード・クレジット(OBC:Onboard Credit)
▶会話の中での便利度:★★★

いわゆる船内商品券です。が、よくOBCと書かれていて分かりにくいこともしばしば。予約特典やキャンペーンなどで付与される、船内で使えるお小遣い(クレジット)です。スパの施術、スペシャリティ・レストランのディナー、お土産の購入、さらにはチップの支払いにまで充当できるため、OBCがあれば船内生活がさらに豊かになります。

ギャランティ・キャビン(Guarantee Cabin:客室タイプお任せ)
▶会話の中での便利度:★☆☆

「バルコニー」など大枠の部屋タイプだけを指定し、具体的な位置は船会社にお任せする予約方法です。通常よりもお得な料金で予約でき、運が良ければ同じカテゴリ内で上位の部屋に無料アップグレードされることもある、通に人気のテクニック。

プリペイド・グラチュイティ(Prepaid Gratuities:前払いチップ)
▶会話の中での便利度:★★☆

客室係やウェイターへのチップが1日ごとに自動加算されるクルーズ船において、これを旅行代金と共に事前精算しておくシステム。下船前の支払いがスムーズになり、為替変動も気にせず済むため、初心者にもおすすめのスマートな支払い方法です。実は、チップ=心付け、という以上に海外では、チップ=スタッフのやる気、という図式も成り立っていて、長いクルーズなどで、自室のサービスをよくしたい場合には、チップはプリペイドでサッとささやかに事前に渡すのがおすすめ。その後の滞在が快適になるかもしれませんね。

オールインクルーシブ(All-Inclusive)
▶会話の中での便利度:★★★

食事や宿泊費に加え、アルコール飲料、Wi-Fi、チップ、さらには寄港地でのツアー代金までもが初期費用に含まれる料金システムです。船内で都度お財布を気にする必要がなく、リラックスと贅沢を味わえるため、高級船でよく採用されています。ただ船によってそのインクルード度合いが違うため、詳しくは各船のパンフレットをしっかり確認するのがおすすめです。

【マニア編】通が使う!知っておきたい「クルーズ業界・愛好家」の用語

処女航海(Maiden Voyage)/ 初寄港(Maiden Call)
▶会話の中での便利度:★★☆

新造船が完成して初めてお客様を乗せて行う記念すべき航海が「処女航海」。また、船がある港に初めて寄港することを「初寄港」と言います。どちらも特別なイベントや記念品の贈呈が行われ、新しい船を一目見ようとファンが集まることもあります。

プラーク・エクスチェンジ(Plaque Exchange:記念盾の交換セレモニー)
▶会話の中での便利度:★★☆

初寄港や普通の寄港の際、船長と寄港地の代表者が歓迎の意を込めて記念の盾(プラーク)を交換する伝統的なセレモニー。よく船の中では今日セレモニーある?のような会話がなされています。贈られた盾は船内のアトリウムなどに飾られ、その船が世界中を巡り、多くの港で歓迎されてきた輝かしい歴史を物語っています。

ポジショニングクルーズ(Repositioning Cruise)
▶会話の中での便利度:★★☆

季節に合わせて船が活動拠点を移動する際の片道クルーズです。終日航海日が非常に多く、通常の航路より料金も格安に設定されるため、海を眺めながらゆったりと船内ライフを満喫したいクルーズ愛好家たちがこぞって予約する大人気の航路となっています。国内では沖縄までのポジショニングや北海道までのポジショニングなど、ホームポートを離れたところで、かつ少し長期でクルーズを行う際などに設定されます。片道はエアを使って帰ったり、前泊や後泊を楽しんだり出来るのも特徴です。

世界一周(World Cruise)/ グランドクルーズ(Grand Cruise)
▶会話の中での便利度:★★★

船旅をする人達の夢の到達点とも言うべきクルーズ。世一(セイチ)やワールドなどとも呼ばれ、3〜4ヶ月かけて地球を丸ごと巡る「世界一周航海」です。また、特定の地域(南米大陸一周など)を1ヶ月以上かけてじっくり探求する航海を「グランドクルーズ」と呼びます。人生の節目に乗船する方が多い印象ですね。なかなか難しいものの、できるだけ若いうちに乗れたら乗りたいものです。

ロイヤルティ・プログラム(客船ごとの会員制度)
▶会話の中での便利度:★★☆

乗船日数や回数に応じてポイントが貯まり、ステータスが上がる会員制度。各船によって様々、ステージプログラムやメンバーズランクなど色々とある。ランクアップするごとに、優先搭乗やランドリー無料、船長との特別パーティ招待などVIP待遇を受けられ、「次もまたこの船会社に乗りたい!」と思わせる魅力的なシステムですが、入るのがなかなか煩雑だったり前回の乗船から数年経つとステータスがなくなっている場合など、難しいところもあったりします。

ドライドック(Dry Dock:定期検診・改装)
▶会話の中での便利度:★★★

船を水のないドックに引き上げて行う大規模なメンテナンスや改装工事です。船底や設備の点検に加え、レストランや客室のリニューアルが行われることもあるため、ドライドック明けの船はピカピカに生まれ変わります。

チャータークルーズ / フルチャーター(Full Charter:全面貸切)
▶会話の中での便利度:★★★

企業や団体が船を丸ごと貸し切るクルーズです。クルーズの日立ポートでも毎年のように行い多くの方々を乗せてきました。通常にはないオリジナル航路や、有名アーティストの洋上ライブ、特定のテーマに特化したイベントなどを開催するので、絶対!普通のクルーズよりご満足いただけます!(といいなぁと思っています)

専門用語を味方につけて、次なる船旅へ出かけましょう!

専門用語を知らなくても船旅は楽しめますが、事前に知っておくことで、初めての乗船でも心に余裕が生まれ、船上のリッチな雰囲気を120%味わうことができるようになると思います!ぜひ、この大辞典を次の優雅なクルーズ旅行の準備にお役立ていただけると嬉しいです♪ Bon Voyage!

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