クルーズ旅行の洗濯事情は?荷物を減らす方法と船内マナー
一週間程度のクルーズ旅行になると、「服は日数分持っていくべき?」や、「船内で洗濯はできるの?」という疑問が出てきますよね(2泊3日くらいでも心配される方も少なくありません)。フォーマルな洋服からカジュアルな日常着まで、すべてを日数分用意すると、スーツケースがいくつあっても足りないような気がしてきます。結論からお伝えしてしまうと、船内での洗濯は驚くほど簡単♪ 今回は、クルーズの日立ポートスタッフが船内の洗濯事情や3つの便利な洗濯方法、知っておくべきルールをわかりやすくご紹介します!

クルーズ旅行で洗濯はできる? 3つの方法と旅の準備を徹底解説
旅の計画や荷造りをするとき、多くの人が頭を悩ませるのが着替えの量だと思います。特に4〜5日程度以上のクルーズになると、衣類のボリュームがひとつの課題になります。ですが、ご安心ください♪ 船にもよりますが、クルーズ船での生活は「動くホテル」と言われる通り、衣服をケアするための設備やサービスが整っています。事前に船内の洗濯事情を知っておくだけで、出発前の荷造りが楽になり、スーツケースもすっきりとまとまります。まずは基本のルールから見ていきましょう!
船内の洗濯事情と基本ルール
クルーズ船では、お客様が長旅を快適に過ごせるよう、様々な洗濯の手段が用意されています。ただし、選ぶ船のタイプ(日本船か外国船か)によって設備や料金システムが異なる点には注意が必要です。例えば、日本船の飛鳥Ⅱや飛鳥Ⅲではセルフランドリーが無料で利用でき、洗剤も飛鳥の場合は無料で常備されています。一方、外国船ではランドリーが有料であることが多く、中にはセルフランドリー自体が設置されていない客船もあります。事前に乗船する船の設備を公式ホームページやパンフレットで確認しておくのがおすすめです。
初めてのクルーズでも安心!荷物を減らすためのポイント
初めてのクルーズでは、つい着替えを多く持っていきたくなりがちですが、船内で洗濯ができることを前提にすれば、荷物を半分程度に減らすことも可能です。荷造りをスマートにするための具体的なポイントをまとめてみました。
- 3〜4日分をローテーション: 洗濯を前提にお気に入りの服を着回します。旅のプロは3日分の衣類があれば3ヶ月の旅にも出られる、という格言もあります(お洒落にできるかは別として)。
- 着回しのきくシンプルな服をベースに: 組み合わせやすいシンプルなデザインのものをベースに、そこからいくつかお気に入りの柄物などを追加していくと、着回しがしやすくて便利です。特にアウターをシンプルにしておいて、インナーの差し色で遊んだりすると量を少なく変化が出せることが多いです。
- 速乾性のある素材を選ぶ: 部屋干しでもすぐに乾くインナーやスポーツウェアが重宝します(寄港地用など)。例えば、寄港地に屋久島や小笠原などがある場合は、普段は着ないかもしれませんが、アウトドアウェアなどで「よし!寄港地を満喫するぞ!」というムードで行くのも、荷物と観光を両得できる策になります。
これらを意識するだけでスーツケースに余裕ができて、帰りのお土産スペースもしっかり確保できますね♪下の写真は日本の客船のランドリールームです。この船の場合は、ランドリーが非常に充実していて、洗濯機は45台近くありました。

船内で衣類を洗う「3つの選択肢」とそれぞれのメリット
船内で衣類を綺麗にするには、大きく分けて3つのアプローチがあります。それぞれの方法には、料金や手間、仕上がりの面で異なるメリットがあるため、洗いたい衣類の種類やスケジュールに合わせて上手に使い分けるのがスマートなクルーズライフのコツ♪ ホテルのようなフルサービスから、自宅のように気軽に洗える方法、客室での手軽なケアまで、自分に合ったスタイルを組み合わせてみてくださいね!
ホテルのように快適!「ランドリーサービス」と外船の「リピーター特典」
一番手軽、そして贅沢な方法が、客室係(ハウスキーピングのスタッフ)に洗濯物を預ける「ランドリーサービス」です。客室に用意されている専用の袋に衣類を入れ、伝票に必要事項を記入して出しておけば、綺麗に洗濯・プレスされてお部屋に戻ってきます。水洗いだけでなくドライクリーニングやプレスのみの注文も可能なため、ドレスコード用のスーツやドレス、型崩れさせたくないお気に入りのシャツなどを仕上げたい時に最適です。料金はかかりますが、旅行中の貴重な時間を洗濯に費やしたくない方におすすめの選択肢です。日本人の感覚だと憚られるかもしれませんが、海外の方々は下着や靴下までランドリーサービスを利用されることも。「日常ではしないけど、1週間くらいなら贅沢に」と事前に金額を見積もっていけば、ちょっとしたストレスからの解放にも繋がる選択肢と言えますね。
また海外客船には、乗船回数や日数によってランク付けされる「お得意様システム」が多く導入されています。例えば、プリンセスクルーズの「キャプテンズ・サークル」というシステムでは、ざっくりですが、3回乗船でゴールド、5回でルビー、15回でプラチナ、16回以上かつ150泊以上でエリートメンバーへとランクが上がります。エリートメンバーに達すると、ランドリーサービスが無料(※特急仕上げを除く)で利用可能に!お洗濯の手間や荷物を減らせるため、リピーターの皆さまに好評なサービスです。各クルーズ客船にはこうした独自の優待システムがあります。「せっかくの無料特典を活用できていなかった」ということのないよう、何度も乗船されている方はぜひ一度、ご自身のランク特典を確認してみてくださいね!
自分のペースで安く済ませる「セルフランドリー(コインランドリー)」
圧倒的に皆さまが選ぶ選択肢がこちら。普段着のTシャツや下着、靴下などをリーズナブルに、かつ自分のタイミングで洗いたいときには「セルフランドリー」が便利です。客室デッキに設置されており、洗濯機や乾燥機、アイロンが完備されています。ここで、日本船と外国船を含めた各船のセルフランドリー事情を分かりやすく表で比較してみましょう。こちらはクルーズの日立ポートが今まで乗船した船でまとめていますが、あくまで正確な台数ではありません。それでも概ね正しいと思っていただいて問題ないかと思います。
| 船名 | 洗濯機数(約) | 料金目安 | コメント |
|---|---|---|---|
| 飛鳥II & III(日本船) | 30台(各客室階に6~8台4室) | 完全無料(洗濯・乾燥とも) | 備え付けの洗剤・柔軟剤が無料で使える |
| 三井オーシャンフジ & サクラ | 12台程度(5デッキのみ6台2室) | 完全無料(洗濯・乾燥とも) | 洗剤柔軟剤無料で、台数不足で待ち行列発生 |
| 客船にっぽん丸(3代目) | 44台(3階と5階に15台2室、6台2室、2台1室) | 完全無料(洗濯・乾燥とも) | 洗剤柔軟剤無料でとにかく台数が多く便利 |
| ダイヤモンドプリンセス | 50台(5階と8~12の各階に4~8台) | 有料(1回あたり$3~8 程度) | 洗濯 $3、乾燥 $3、洗剤$1.5 程度で毎日には高め |
| MSCベリッシマ | 基本なし | 有料(ランドリーサービスが基本) | 部屋の手洗いだと少しリゾート感が薄れてしまう |
外国船の場合は、日本から個包装のジェルボール洗剤やシート型洗剤を持参すると重宝します。三井オーシャンフジ等は外国船なので、元々設置されている洗剤も海外製の洗剤ボールだったりします。洗剤ボールを初めて見た時は使い方がわからなかったのですが、慣れると問題ありません。ダイヤモンプリンセスの場合は、自販機でメダリオン(従来の乗船証の代わりなるもの)を使ってコインを購入してから、そのコインを使用して洗濯機と乾燥機を使う方式です。
下着や水着はこれで十分!手軽な「客室内での手洗い」
数枚の下着やソックス、あるいはプールやジャグジーで使った水着など、わざわざセルフランドリーに行ったりサービスに出したりするほどではない少量の衣類は、客室のバスルームで手洗いするのが一番お手軽♪ 洗面台にお湯を溜めてサッと洗い、しっかりすすいだ後に室内に干すだけなので、余計なお金も時間もかかりません。旅行用の小さな液体洗剤や、1回使い切りの洗剤パックをいくつか荷物に入れておくだけで、常に清潔な衣類をキープできます。
「客室内での手洗い」〜意外と洗濯機付きの部屋もあります
例えば飛鳥のグランドペントハウスやロイヤルペントハウススイートのような上級のスイートルームのクラスでは、室内に乾燥機能付きの洗濯機が完備されている船もあります。洗濯事情でお部屋のクラスを選ぶ、というと、そんなに洗濯にこだわる方がいらっしゃるのだろうかとも思ってしまいますが、長めのクルーズですと、大切な要素のひとつですので、もし深くご検討される際には、「ご乗船予定の船のお部屋案内の設備」をパンフレットから確認してみてください。
知っておくと快適!クルーズ船内での洗濯の注意点とコツ
船内での洗濯は便利で快適ですが、陸上での生活とは異なるクルーズ特有の環境やマナーがあります。これらを知らずにいると、思わぬトラブルに繋がったり、周囲のお客様に迷惑をかけてしまったりすることも。洋上という特別な空間だからこそ意識したい、快適に洗濯を行うためのちょっとしたポイントや、船内の禁止事項について解説します。

実は乾燥対策にも!乾燥機を使わない「部屋干し」がおすすめな理由
セルフランドリーの乾燥機を使わず、客室内に干す「部屋干し」は乾燥対策にオススメ。船内は24時間冷暖房が稼働しておりとっても乾燥しやすいため、濡れた衣類を干すことで天然の加湿器になるんです!効率よく部屋干しをするために持参したいのが「マグネットフック」と「洗濯ハンガー」。実はクルーズ船の壁や天井は磁石がくっつく仕様になっていることが多いため、強力な磁石フックがあれば、どこにでも簡単に干すスペースを作ることができます。乾燥対策と洗濯が同時に叶う、クルーズのベテラン勢も実践する一石二鳥のテクニックです♪ 一点、マグネットフックは100均などで手軽に手に入りますが、とにかく「強力」と書いてあるものを選んでください。特に洗濯物など重たいものを干す場合は、強力タイプでないとずり落ちてきてしまうケースがあります。(マグネットフックご検討の際には、添乗員の船旅必需品のブログでご紹介しました内容もぜひ合わせてご覧ください♬)
バルコニー干しはNG?覚えておきたい船内の禁止事項とマナー
客室にバルコニーがついていると、つい「天気が良いから外に干そう」と思いがちですが、バルコニーに洗濯物を干すことはすべてのクルーズ船で厳禁です。船は想像以上のスピードで航行しているため、強い海風で洗濯物が飛ばされて海を汚してしまう原因になります。さらに最悪の場合、風で飛ばされた衣類が船の煙突の熱などに触れて火災を引き起こす危険性もあります。また、セルフランドリーでは「洗濯が終わったらすぐに取りに行く」のがマナー。実は、私がまだクルーズの洗濯に慣れていなかった頃、洗濯物を取りに行くのが遅くなってしまったことがありました。慌ててランドリールームに行くと、なんと洗濯物が忽然と姿を消していたのです…! あとから他のお客様が取り違えてしまったのだとわかりましたが(洗濯物も無事に戻ってきました)、次の人のためにも、自分のためにも、タイマーをかけるなどして時間を守るようにしましょう。洗濯機の横などに目印となるマイバッグを下げておくのも間違いを未然に防ぐポイントです。
また、例えば仕上がり時間から3、4時間洗濯物を取りに行かないと、ハウスキーピングスタッフが洗濯機から取り出してまとめてくれることも。これは一瞬良いサービスのように感じられるかもしれませんが、基本的にはクレームへの対応で、丁寧というよりはやや適当に出されることの方が多いです。ですので、多くの皆さまのためにも、洗濯機の使用時間はきちんと守るようにしていきたいですね!
洗濯事情をマスターして身軽で快適なクルーズ旅へ!
クルーズ旅行での洗濯は、上手に活用すれば荷物を減らし、旅行中の快適性を高めてくれる心強い味方です。ドレスやスーツはプロにおまかせのランドリーサービスへ、日常着は無料あるいはリーズナブルなセルフランドリーへ、そしてちょっとした下着や靴下は客室での手洗い&部屋干しで乾燥対策にと、3つの方法を組み合わせるのがオススメです。船ごとの設備の違いやバルコニー干し禁止といったマナーさえ押さえておけば、長期のクルーズも心配ありません。お気に入りの服を着回しながら、スーツケースの隙間にはお土産を詰め込んで、身軽なバカンスをお楽しみください♪