どちらを選ぶ?瓜二つの三井オーシャンフジとサクラの違い

商船三井クルーズが展開するラグジュアリーブランド・MITSUI OCEAN CRUISES。その中核を担うのが2024年にデビューした「三井オーシャンフジ」と、今年9月にデビューする「三井オーシャンサクラ」の二隻です。美しい外観や豪華な設備がそっくりな姉妹船ですが、実は「船籍(国籍)」や「得意とする航路」には違いがあります。今回は、これからクルーズ旅行を検討されるお客様に向けて、この二隻の個性をわかりやすく比較・解説していきます!

見た目は同じ?「MITSUI OCEAN CRUISES」が誇る二隻のラグジュアリー船

一見すると双子のように瓜二つな二隻の客船。それもそのはず。どちらも、アメリカのクルーズ会社であるシーボーン社(Seabourn)から購入した船で、姉妹船なのです。まずは、どちらの船を選んで乗船しても変わらない、ブランドが誇る基本スペックと、同じ形の船が二隻誕生することになった背景について見ていきましょう。

全室海側ベランダ付き!ラグジュアリーな船内設備と基本スペック

二隻の最大の魅力は、全ての客室が海に面したスイートクラスということ。ただ全室にプライベートベランダを備えている分けではありません。総トン数は約3万2,000トン。船内はラグジュアリーで洗練された空間が広がっていて、スパ、レストラン、シアターなど、上質な船旅を約束する設備が充実しています。3万トンと小型の船のため、レストランは基本的にはメインダイニング富士または桜と、ブッフェレストラン八重、または八葉という、基本的にはそれぞれの船に二箇所ずつになります。さらに、有料で15,000円程度支払うと行くことが出来るプレミアムダイニングもそれぞれ完備されています。

なぜ同じ形の船が二隻?姉妹船の誕生背景

三井オーシャンフジと三井オーシャンサクラは、世界最高峰の評価を得ているシーボーン社の傑作と言われる同型船を購入しリニューアルした船です。三井オーシャンフジは、2009年に就航し2024年まで「シーボーン・オデッセイ」として運航されていた船を購入・改装してデビューした客船。一方の三井オーシャンサクラも、オデッセイが就航した翌年の2010年に進水した「シーボーン・ソジャーン」を購入・改装して誕生しました。概ね、船齢は2026年現在で17歳程度になっています。

船の世界では、同じ設計図に基づいて造られた船を「姉妹船(シスターシップ)」と呼びますが、商船三井クルーズは、この世界水準の船体をベースにしています。美しいプロポーションや優れた航海性能を共有する関係だからこそ、どちらに乗ってもシーボーンをベースにした快適性が約束されていると言えます。

最大の分岐点!「外国籍」のフジと「日本籍」のサクラ、何が違う?

見た目はそっくりな二隻ですが、注目すべきは船の「国籍」。フジが外国籍、サクラが日本籍となることで、私たちが乗船する際の手続きや、選べる旅行日程に大きな違いが生まれます。ここが、お客様にぴったりの船を選ぶ上での最大の分岐点となります。

【三井オーシャンフジ】海外の港へも足を延ばす、王道のクルーズライフ

三井オーシャンフジは外国籍の船として運航されています。外国籍船の最大の特徴は、必ず一回のクルーズ中に海外に立ち寄らなくてはいけないという点です。日本の法律(カボタージュ制度)により、外国籍の船は「日本の港だけ」を連続して巡ることは原則としてできません。そのため、フジは必ず海外の港(韓国、台湾、あるいは東南アジアや世界各国)を航路に含めることになります。パスポートを片手に、日本を出発してそのままダイナミックな海外の異国情緒へと誘う、これぞクルーズの王道と言える壮大な旅のスタイルを提供してくれます。

【三井オーシャンサクラ】日本籍船だからできる自由な国内航路

一方、三井オーシャンサクラは日本籍の船として登録されます。日本籍船の最大の強みは、法律の制限を受けないため、日本の港から港へと自由に、国内だけで完結する航路を組める点です。メリットをまとめると以下の通り。今年の5月に引退した名船・にっぽん丸の流れを汲む船として期待されているだけあって、日本の美を再発見する旅をするのに最適な一隻と言えます。 そのため、多彩な国内寄港地安心の国内環境をクルーズで楽しむことが出来そうです。 携帯電波が届きやすく、初めての方でも精神的なハードルが非常に低くなりますね。

旅行日数で選ぶなら?「中・長期」のフジと「短期・週末」のサクラ

船籍の違いは、自ずと旅行日数(クルーズの長さ)にも影響を与えます。外国の港に立ち寄る必要があるフジは、移動距離の関係からどうしても一週間〜10日以上の中期クルーズが中心になり、1〜2ヶ月に及ぶロングクルーズもあります。一方で、国内の港を自由に行き来できるサクラは、仕事休みに合わせた2〜3泊の週末クルーズや、気軽なショートトリップを数多く企画できます。スケジュールが立てやすく、限られた日数でも参加しやすいのが特徴ですが、その反面、短いクルーズを多数詰め込むスケジュールとなっており、現在の発表されているクルーズでは、夕方に出港して、朝に到着するクルーズが多いため、1泊2日の場合などは2日間と期待するよりも、17時に乗船して夕食を食べて翌朝9時に下船して、あっという間にクルーズが終わってしまうこともあるため、乗船時間まで含めて検討する必要がでてきます。

旅の目的とスタイルで選ぶ!自分にぴったりの船旅診断

実際に予約するならどちらが良いのでしょう。やはり迷ってしまうかもしれません。金額的にも高額な価格帯ですが、海外客船のようにクルーズ代金の50%割引なども定期的に開催している経緯があるので、まずは雰囲気を知りたいけれど価格がハードルになる……という方は、こまめに情報をチェックして、MITSUI OCEAN CRUISES の半額キャンペーンなどを活用するのも手かもしれません。

では、具体的な利用シーンに当てはめてみましょう。お休みが取れる日数、誰と行くか、そして船の上でどんな体験をしたいかによって、おすすめの選択肢は分かれます。

初めてのクルーズ・忙しい方へ:サクラで叶う気軽なワンナイト&お祭りクルーズ

「まとまった休みが取れない」「船旅が自分に合うか試してみたい」という初心者や現役世代の方には、三井オーシャンサクラがおすすめ。サクラでは、仕事帰りに乗船できるワンナイトクルーズや、週末を利用した気軽なショート航路が豊富に用意されます。また、日本の伝統的な夏祭りや花火大会に合わせた「お祭りクルーズ」など、国内籍船ならではのエンターテインメント企画もあり、準備の手間も少なく、日常の延長線上でホスピタリティを体験できます。

クルーズ上級者・ロングバケーション派へ:フジで航く壮大なロングクルーズを

長い休暇を確保できる方や、これまでに何度も船旅を経験してきた上級者には、三井オーシャンフジがおすすめ。海外航路は代わった国や地域にも行くことがあるため旅慣れた大人を満たす寄港地になる可能性もあります。何日ものんびりと海を眺める終日航海日の心地よさ、真のラグジュアリーな洋上生活に浸りたい方にぴったりです。ただ基本的には、10日程度のクルーズがメインとり、国内から韓国・台湾にいくクルーズが大半を占めています。

船内の雰囲気やサービスに違いはある?

どちらの船でも共通して一定以上の日本語のサポートが受けられるため、安心してそれぞれの世界観を楽しむことができます。フジが就航した当初は、海外客船の影響で、アナウンスも英語優先、新聞も英語表記優先などでしたが、現在は日本語優先の流れに代わってきており、基本的には英語が話せなくてもそこまで不自由を感じることはなくなってきました。

フジとサクラ、それぞれの魅力を一目でチェック!

最後に、二隻の特徴を表にまとめてみました。お客様のライフスタイルや旅の目的に合わせて、最適な一隻を選んでみてくださいね♪

比較項目三井オーシャンフジ(FUJI)三井オーシャンサクラ(SAKURA)
船籍(国籍)外国籍日本籍
主な航路韓国台湾メインの海外を含む航路日本国内完結、離島、ショート航路
おすすめの層中期間の乗船派、上級者初心者、現役世代、週末旅派
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